高齢出産母ちゃんの思いつき日記

Yahoo!ブログより、お引っ越ししてきました。

ACのコマーシャル

久しぶりの更新です。
 
このたびの東日本大震災にあたり、亡くなった皆様、被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
 
北海道にいる私たちにとって、電気などのライフラインは全く正常で普通の生活を送っているのですが、
とりあえず節電し、(被災された方々を思うと)ブログも自主的に自粛していました。
 
 
3月11日金曜日、私は職場にいました。
ちょうど会議中でしたが、地震には気づかず、同僚が
地震じゃない?」
といったことで、「あれ?揺れてるかな?」と、思ったくらいの揺れでした。
ですが、けっこう長いこと続いたので、テレビをつけてみると、大変なことになっていました。
日を追うごとにいろいろなことがわかり、地震の被害以外に原発の事故も起き・・・。
本当に胸が痛み、そして、原発の恐怖におびえる日々が続きました。
今もですが・・・。
 
普通に生活することができているのにもかかわらず、こんな気持ちになっているわけですから、
本当に被災地にいる方や、原発近辺にいる方達たちは、もっともっと気が気ではないと思います。
皆が必死の思いで、最悪の状況を打開しようと取り組んでいることもわかります。
 
他の国々なら、このような状況になった時に、略奪や盗難といった事例が多数起こりうるけれど、
テレビ画面からは、互いにいたわり合い、譲り合い、助け合おうとする被災地の人々の様子。
海外からは賞賛の嵐らしいです。
日本人がもつ本来の人間性とでもいいましょうか、この国の特質とでもいうのでしょうか。
日本人が少しばかり忘れかけていた「(困ったときは、)おたがいさま」精神が、
今、復活を遂げたという気がしています。
 
ここのところ、ずっとACのコマーシャルで流れている「宮沢 章二さんの『行為の意味』」と
金子みすゞの『こだまでしょうか』」が、すごく心に響きます。
金子みすゞさんは、「わたしと小鳥とすずと」が有名ですが、この「こだまでしょうか」も
なかなかいいですね。
 
宮沢章二さんは、勉強不足にて実は知りませんでした。
今回初めてこのコマーシャルから知り、すごい人だと思いました。
ネットにて探して、全文を見つけたので載せます。
本が出ているようですが、副題に「青春前期のきみたちに」とあります。
多感な年頃の少年・少女に読んでほしいと思われる本のようです。
この詩を読んだだけでも確かに、確かに読んでほしいです。
そのうち私もぜひ読んでみたいと思います。
 
      行為の意味

-あなたの〈こころ〉はどんな形ですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも〈こころ〉は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか

確かに〈こころ〉はだれにも見えない
けれど〈こころづかい〉は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから

同じように胸の中の〈思い〉は見えない
けれど〈思いやり〉はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから

あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
〈心〉も〈思い〉も初めて美しく生きる
-それは 人が人として生きることだ