高齢出産母ちゃんの思いつき日記

Yahoo!ブログより、お引っ越ししてきました。

共謀罪で思うこと

犯罪を計画段階で処罰する趣旨を盛り込んだ「組織犯罪処罰法改正」について、
とてもこわく感じている私だけれど、皆はなにも感じていないのだろうか?

「自分は(一般人で)そんなことありえないから、関係ない。」

「テロなんて自分がするわけないし、そういう計画をしている悪い人たちの計画や集団は、
事が起きる前に捕まえるべき!」

・・・善良な方々は、そんなふうに思っているかもしれないけれど、
これまでも、説明とは違う解釈で
いろいろなことが、強行されてきたことを忘れないほうがよいと思う。

市民団体や一般の人には関係ないと説明していても、言葉だけではなく、
きちんと共謀罪になるべき対象の犯罪を絞り、それらについてのみ施行されるとか、
きちんとしておかないと、恐ろしいことになると私はほんとに感じている・・。

どう考えても、どう読んでも「共謀罪」は昔の治安維持法としか思えない。
この「治安維持法」も最初の頃からどんどん解釈や改正がなされ、
最後は思想や言論の自由、宗教団体・騒動団体・反戦団体や学者に適用され、
実際に警察に捕まった人は拷問されたり、命を落としているのだから。

北海道でいえば、小林多喜二がこの事例にぴったりで、今日の新聞を読むと
小林多喜二氏の著書「蟹工船」を持っていたというだけで、
警察に呼び出され取り調べを受けた人もいると知り、
間違いなく、取り締まりの対象が拡大していったことが歴史に残っているのだ。
当の小林多喜二氏は、警察に拷問され殺されて家に戻ってきた。

絶対に「共謀罪」が成立されれば、そのうち一般国民の知らないうちに
どんどん改正され、解釈も変わり、
私たちの思想や自由を抑圧する物に変わると確信している。

「無関心は、最大の悪」と言う言葉があるけれど、本気で一人一人が
考えていき、おかしいことはおかしいと声を上げていかないと、
声もあげられなくなってしまうかも・・・。
そして、こんなことをブログにも書いていたら、大変になるかもしれない・・・。